派遣会社の狭い打ち合わせルームの中で、

私が紹介された仕事、その派遣先企業は、

なんと、私がつい先週、たったメール一通で断わられ、

あきらめたばかりの企業だったのです。



これは・・・運命だ!!!



その仕事は本命の業界ではあったけれど、

まさか断わられたばかりの企業の名前が出てくるとは夢にも思わず、

これはもう、この企業で働くのが、

私の運命なんだと思っちゃいました。



しかも、最初は派遣で入って、

その後に正社員に登用される予定があるんだって。



やっぱり、前向きに生きてると、

人生いいことあるよね、

神様は見捨ててないよね!



私と同い年だという派遣のコーディネーターさんとも話が弾み、

今後出産予定も引越し予定も無い私のことを、理想的ですね、

これからバリバリ働けますね、うらやましいです、と。



あとは、この企業の担当者が私に興味を持てば、

直接企業側と面接があり、

勤務条件や勤務開始日の調整を行い、

それでOKであれば、最終的に派遣が決まるのです。



ああ、早く、面接してもらえないかしら。

足取り軽く、家まで帰りました。



夫には、転職を考えていること、

派遣の登録に行くこと、などは話していました。

ただ、勤務条件や仕事内容など、

詳しいことは話してなかったので、

改めて話しました。



実は、私が理想的と思った企業で正社員で働くのと、

派遣として働くのに、大きな違いがあったのです。

その時私は、あの企業で働けるならと、冷静さを忘れ、

その違いを、さほど気にしてはいなかったのです。



大きな大きな違いだったのに・・・



ツ・ヅ・ク